
仕事をやめたら失業手当がもらえると聞いたけど、申請はどうすればいいの?
調べても難しくてよくわからないです。
失業手当(失業保険)は、自己都合で仕事を辞めて収入が途絶えても、条件を満たせば給付金を受け取れる制度です。



申請してからお金が振り込まれるまでには2〜3ヶ月ほどかかるため、当面の生活費を用意しておくと安心です。
この記事では、失業手当の受給までの流れや、注意すべきポイントをわかりやすくまとめています。
- 失業手当をもらうための具体的な流れ
- もらえる金額や期間の目安(自己都合の場合は1か月給付制限へ短縮済)
- バイトや副業に関する注意点
- 知らないと損する再就職手当の仕組み
ハローワークで申し込みをして、待機期間を正しく過ごすのが大切なポイントです。



早期に再就職した場合は「再就職手当」として、残りの給付日数に応じた一時金を受け取れます。
手続きの流れを理解して準備を整えれば、失業期間も安心して次の仕事を探せるでしょう。
ハローワークでの求職活動と併せて、調理師向けの転職サービスを活用すると効率的に次の職場が見つかります。
調理師向けの転職サービスは無料で登録できるサービスも多いため、選択肢のひとつとして検討してみてください。


【マオネコ】
- ホテルの西洋料理人を10年以上続けています。
初任給は手取りで13万円ほどでした。 - 5つ以上のホテル、10か所以上のレストランや宴会場で経験を積む。
(グループホテル内の異動も含む) - 2度の転職(再就職)で
・年収⇛70万円UP(賞与込み)
・一般職⇛部門シェフ
・残業月70時間⇛15時間⇛3時間に減少
・公休月6回⇛月10回と待遇改善を達成!
家族や友人と過ごす自由な時間が増えました!!


失業手当(失業保険)をもらう流れ(5つのステップ)


失業手当を受け取るには、ハローワークでの手続きが必要です。
やることは少し多いですが、次の5つのステップを踏めば安心です。
離職票など必要書類の準備
ハローワークに行く前に、次の書類を用意しましょう。
- 離職票(会社から直接もらうか、郵送してもらう)
- マイナンバーカードまたは通知カード+身分証明書
- 雇用保険被保険者証(あれば)
- 印鑑・通帳・証明写真
離職票がないと手続きできません。
退職後1週間たっても届かないときは、会社に連絡して確認しましょう。



書類が足りないと、手続きも遅れてしまいます。
心配なら、事前に会社に聞いてみても大丈夫です。
ハローワークで申請・求職登録
書類がそろったら、ハローワークで「求職申し込み」をします。
この日が、失業手当の手続きスタート日になります。
職員と話して、自分の希望する仕事や働ける時間を伝えましょう。



「退職したらすぐお金がもらえる」と思っている人もいますが、求職申し込みをしないと何も始まりません。
説明会に参加
申請から数日後、「雇用保険説明会」の案内が来ます。
認定日で出席確認
4週間に1度、「失業認定日」があります。
この日にハローワークで「まだ仕事が決まっていない」「仕事を探した」など、求職活動の状況を報告します。
認定されると、次のお金が振り込まれます。
振込を受ける
認定日から数日〜1週間ほどで、失業手当(失業保険)が指定口座に入ります。
お金が入るのは月1回くらいで、人によって入金日は違います。
失業手当(失業保険)はいくらもらえる?【計算例あり】


失業手当(失業保険)の金額は、退職前にもらっていた給料をもとに決まります。
実際にいくらもらえるかは、「賃金日額」と「給付率」という2つのポイントで計算されます。
順番にわかりやすく説明していきます。
失業手当(失業保険)の支給額の目安(調理師の月給20万円で計算した例)
たとえば、月給20万円の調理師が自己都合で退職した場合、失業手当は次のように計算されます。
- 【6ヶ月の合計賃金】20万円×6ヶ月=120万円
- 【賃金日額】120万円÷180日=約6,666円
- 【給付率】およそ60〜80%(※年齢によって変動)
- 【支給日額】約4,000円〜5,300円
- 【月換算】約12万円〜16万円(※実際の支給は月単位ではなく、認定日ごと)
このように、退職前の給料をもとに「1日あたりいくら支給されるか」が決まり、それを何日分受け取るかで総額が決まります。
雇用保険の加入期間も大事なポイント
失業手当を受け取るためには、どれくらい雇用保険に入っていたかも大切です。
わかりやすくまとめると、次の条件を満たす必要があります。
- 【自己都合退職の場合】
過去2年間で、「1ヶ月に11日以上働いた月」が12回以上ある - 【会社都合退職の場合】(倒産・リストラなど)
過去1年間で、同じ条件の月が6回以上あればOK
複数の会社で働いた期間も合算できます。
たとえば、A社で5ヶ月、B社で7ヶ月働いていれば、合わせて12ヶ月となり条件をクリアします。
その他の注意点
- ボーナス(賞与)は、支給額の計算に含まれません
- 年齢によって、支給額には上限と下限が設定されています
- 正確な金額や条件は、ハローワークで必ず確認しましょう
「いくらもらえるんだろう?」と不安になる気持ち、よくわかります。
この記事では目安を紹介しましたが、最後はハローワークで正確な金額を確認しておくと安心です!
失業手当(失業保険)を受給中の注意点【バイト・不正受給に注意】


失業手当(失業保険)をもらっている間には、守らなければならないルールがあります。
たとえば、待機期間中はバイトが禁止されていたり、受給中も働ける時間に制限があることを知っていますか?
ここでは、よくある疑問にわかりやすく答えていきます。
- バイトしてもいい?
- 嘘をついたらどうなる?
- 就職が決まったらどうすればいい?
知らないと損をすることも多いので、最後までしっかり確認しておきましょう。
失業手当(失業保険)受給中にバイトしてもいい?収入のルール
失業手当をもらいながらアルバイトをできますが、守るべきルールがあります。
一番大事なのは、働いた日はハローワークに正しく申告することです。
アルバイトの基本ルール
- 待機期間中(申請から7日間)は、バイト禁止
- 失業手当の給付期間中、1日4時間以上働くと「就労扱い」になる(その日の手当は支給されない)
- 働いた事実を申告しないと、不正受給になる



「バイトしても大丈夫?」とよく聞かれますが、答えは「申告すればOK、ただし手当は減ることがある」です。
迷ったら、ハローワークに相談するのがいちばん確実です。
嘘をつくとどうなる?支給停止の事例
失業手当の申請や受給中に嘘をつくと、不正受給となり重いペナルティを受けます。
場合によっては、もらったお金を全額返し、さらに最大3倍の追徴金を支払うこともあります。
よくある不正受給の例
- 働いていたのに「働いていない」と申告した
- 就職が決まったのにハローワークに報告しなかった
- 家族の仕事を手伝ったのに申告しなかった
これらは「働いているのに働いていないフリをした」と見なされ、不正扱いになります。



「少しだけだから」と思っても、勤務記録やマイナンバー情報から発覚するケースが多いです。
後で大きなトラブルになる前に、必ず正しく申告しましょう。
失業手当(失業保険)を受給中に就職が決まったらどうなる?
再就職が決まると、その後の失業手当(失業保険)はもらえなくなります。
再就職時の流れ
- 就職が決まったら、ハローワークにすぐ報告する
- 雇用開始日以降の失業手当はストップする
- 条件を満たしていれば、残りの手当の60〜70%が一括支給される
再就職手当は、早く職に就いた人を応援する制度です。
「手当がもらえなくなる」と落ち込む前に、再就職手当の対象になるかを確認しましょう。
まとまった金額が支給され、再スタートを支える力になります。
再就職手当(再就職祝い金)とは?【条件・金額・申請方法】
失業手当(失業保険)を受け取っている途中で就職が決まると、手当はストップします。
しかし、条件を満たせば「再就職手当(再就職祝い金)」がまとめて支給されます。
再就職手当は、早く就職を決めた人をサポートする仕組みです。
失業手当の一部を前倒しでもらえるため、新しい生活のスタートにも役立ちます。
ここでは、支給条件や金額、申請方法をわかりやすくまとめます。
再就職手当の支給の条件(代表的な例)
- 雇用保険の受給資格がある(失業手当の対象者)
- ハローワークの紹介、または自己応募で早期に就職した
- 1年以上の勤務が見込まれている
- 失業手当の所定給付日数が3分の1以上残っている
- 再就職先が、前の会社や関連企業ではない
再就職手当で支給される金額(例)
- 残りの失業手当の60%〜70%(条件によって異なる)
- たとえば、残り60日分×日額5,000円なら→約18万円〜21万円が一括支給される
再就職手当をもらうまでの流れ(申請方法)
- 就職が決まったら、できるだけ早くハローワークへ報告する
- 再就職手当の申請書を提出する(就職先の記入欄あり)
- ハローワークで審査を受け、1〜2ヶ月後に指定口座へ振込
支給までは時間がかかるため、できるだけ早めに申請を済ませましょう。



筆者は早めに転職できたため、再就職手当を受け取れました。
「早く就職したら損」と思われがちですが、就職先の給料と別にまとまったお金がもらえるので、むしろ得になるケースが多いです!
そもそも失業手当(失業保険)とは?【2025年4月最新制度解説】


失業手当(基本手当)は、雇用保険に加入していた人が次の仕事を探す間の生活を支える制度です。
仕事を辞めた後、すぐに新しい職場が見つからない期間の安定を守ります。
「安心して再就職活動ができるよう」条件を満たした人に給付金が支給される仕組みです。
2025年4月の改正で、自己都合退職の給付制限期間が2ヶ月から1ヶ月に短縮されました。
この制度は、働いている間に給料から引かれていた「雇用保険料」で運営されています。
会社員の場合、毎月の給料から自動的に保険料が差し引かれています。
具体的には月給20万円なら、毎月約600円(給料の0.6%)が保険料となります。
つまり失業手当は、自分で積み立ててきたお金が失業時に戻ってくる仕組みといえるでしょう。
失業中でも安定した生活を続けながら、前向きに次の仕事探しができます。



失業手当はただの「ラッキーなお金」ではなく、自分が払ってきた保険料に基づく正当な権利です。
遠慮せずに手続きして、再就職活動に活用しましょう。
失業手当(失業保険)に関するよくある質問(FAQ)


失業手当(失業保険)の手続きは、初めての方には分かりにくい点が多いでしょう。
ここでは、よくある質問に分かりやすく回答します。
離職票が届かないときはどうする?
離職票は、失業手当を申請するために必要な重要書類です。
退職から1週間経っても届かない相談はよくあります。
まず確認すべきこと:
- 会社がハローワークに書類を提出していない可能性
- 郵送ミスや会社内での手続きの遅れ
- 通常は退職から10日以内に届くのが目安
待っても届かない場合は、会社の総務や人事に連絡して確認しましょう。
それでも解決しない場合は、ハローワークに相談すれば別の手続き方法を案内してもらえます。
離職票がないと失業手当の手続きが進まないため、会社には遠慮せず「いつ頃発送されますか?」と確認しましょう。
自己都合でもすぐもらえるケースはある?
自己都合退職の場合、基本的には「7日間の待機期間」と「1か月の給付制限期間」があります。
(※2025年4月から、給付制限期間が3か月から1か月に短縮されました)
ただし、特定の条件を満たすと、給付制限なしですぐ失業手当を受け取れる場合もあります。
すぐもらえる例(特定理由離職者):
- 契約社員などで、更新希望したのに更新されなかった場合
- 家族の介護や配偶者の転勤、結婚で通勤が困難になった場合
- 体力低下、心身の障害、妊娠・出産・育児などのやむを得ない事情での退職
- 親族の看病や、家庭事情の急変による退職
セクハラやパワハラが原因で退職した場合は、会社都合退職(特定受給資格者)として扱われます。
上記の場合も給付制限なしで受給できます。



「自己都合だからもらえない」とあきらめる前に、状況によってはすぐ受給できる可能性があります。
上記の退職理由に心当たりがある方は、必ずハローワークに伝えてください。
まとめ│失業手当(失業保険)をもらいながら上手に転職活動しよう
失業手当(失業保険)は、退職後の生活を支える大切な制度です。
「自己都合だからすぐもらえない」「バイトしたら全部ダメ」と思われがちですが、制度を正しく知れば、受け取れるお金を確実に確保できます。
バイトの申告や離職票の取得、認定日の対応など、小さなミスで支給が止まることもあるため、正確な情報をもとに落ち着いて行動することが大切です。
失業手当を受け取るには、ハローワークでの就職活動が必要です。
認定日までに求職活動の証明を準備しておきましょう。
また、ハローワークだけに頼らず、調理師向けの転職支援サービスを併用すると、よりスムーズに次の職場を見つけやすくなります。


多くのサービスは無料で登録できるため、選択肢のひとつに加えておくと安心です。
このブログでは、調理師に特化したおすすめ転職エージェントや転職サイトの比較記事も紹介しています。
条件のよい職場で気持ちよく再スタートを切るために、ぜひ参考にしてください。
- 厚生労働省公式サイトより ↩︎
参考サイト
厚生労働省公式HPより